これまで散々、洋書選びに失敗してきました。
むずかしい本を買ってしまって結局読みきれない…。そんな悔しさをバネに何度もトライしてきたのですが、少しずつ自分の英語レベルにあった本を選べるようになってきました。
そんな中、出会ったのが”Ever Wonder Why?”という1冊の洋書。「なぜ〜なのか?」という雑学を掘り下げる本です。
洋書多読をする始めた人には1つのおすすめ本として紹介できる内容でした。欠点も取り上げつつ、読んだ感想をご紹介します。
【欠点】日本人には理解できない雑学も多い
いきなりですが、最初にこの本の欠点をご紹介します。それはズバリ、日本人には感覚的によくわからない雑学が書かれているということです。
たとえば、以下のような雑学があります。
Ever wonder why illegal whisky is called “moon shine”?
なぜ違法なウィスキー(密造酒)のことを「ムーンシャイン」と呼ぶの?
これってそもそも「ムーンシャイン」という単語を知らないとピンとこない内容だし、日本人にはそこまで馴染みがない用語です。説明を読んでもイマイチ理解できませんでした。
要するに、そもそも知らない単語について「なぜ〜と呼ばれているのか?」と解説されても、あまり気持ちを入れて読むことができないんですよね。
というわけで、本書にはそういった「ピンとこない」解説も多々あるということをわかっったうえで読むことをおすすめします。
また、難しい英単語もちょくちょく登場します。そのため、わからない単語が出てきたら「いさぎよく読み飛ばす」という意識で読む必要があります。
いきなりデメリットから紹介しましたが、思わず「へぇ〜」と言ってしまうトリビアもたくさん書いてありますのでご心配なく。
僕が個人的に面白いとおもった雑学
- Ever wonder why corned beef is called corned beef when it contains no corn?
- なぜ野菜のコーンが入っていないのに「コーンビーフ」なの?
- Ever wonder why so many coin banks are shaped like pigs?
- なぜ貯金箱はブタの形をしているの?
- Ever wonder why people say “God bless you” when you sneeze?
- なぜクシャミをすると周りの人は「幸運を祈ります」を言うの?
- Ever wonder why toy bears are called “teddy” bears?
- なぜオモチャのぬいぐるみは「テディベア」と呼ばれるの?
- Ever wonder why chefs wear those tall, funny hats?
- なぜシェフは長くて変わった帽子をかぶっているの?
- Ever wonder why doughnuts have holes?
- なぜドーナツには穴があるの?
いかがでしょうか。なかなか興味をそそる雑学が多いのではないかと思います。
たとえば「なぜコーンビーフなのか?」というお話。コーンビーフのコーンは野菜のコーンではなく、塩漬けに使われる塩を「コーン(corns)」と呼ぶそうです。
そして、「なぜドーナツには穴があるのか?」。これは諸説ありまして、「食べやすくするため」という普通の説が1つ。そして、船を操縦するとき、ハンドルにドーナツを引っ掛けておくために穴を開けた、というのがもう一つの説です。
見出しが多いからわりと読みやすい
最初に説明したとおり、この本はむずかしい単語も含まれているし、わからないトリビアも多々あります。
しかし、見出しが非常に多い、というか1つ1つの雑学がすべて見出しによって分かれているので非常に読みやすいです。
見出しの多い本がおすすめの理由は以下の記事で解説しました。

1つ見出しに、1つの雑学。という感じなので、ちょっと読んだら休憩。みたいな感じで読み進められるのが気楽で良かった。
洋書を読むのはただでさえ体力を消耗するので、少しでも読みやすい本を読んで挫折なく読めるようにしたいところ。
そして、わからない単語はどんどん読み飛ばす!この本は読み飛ばしても内容がわからなくなるということがないので安心です。なんせ、見出しごとに話題が変わるから。
僕の個人的な感想としては、もっと単語力を上げてから再読したいですね。そうすれば得られるものがもっとありそうな気がする。
「洋書を返り読みしてしまう」とか「読み飛ばしができない」という人には、良い1冊になるかもしれません。
- 【英語のわかりやすさ】
- 【内容のおもしろさ】
- 【おすすめ度】