洋書に慣れてないと、疲れを感じやすくなります。せっかく意欲的になれたのに、疲労に負けてしまうのはもったいないですよね。
僕もかつては”洋書疲れ”に悩んだ人間ですが、試行錯誤の末に克服しました。
「洋書を読むと疲れる人」に知ってほしい、疲れない洋書リーディングを紹介していきます。
肉体と精神、どちらの疲れなのか?
まず最初に整理しておきたいのは、洋書を読むときの疲れには「肉体の疲れ」と「精神の疲れ」があるということです。
肉体の疲れというのは、肩・腰・首など文字どおり肉体が疲れること。長時間同じ姿勢をとっていたり、無理な姿勢が続くとコリ固まって疲れが生じやすくなります。
精神の疲れというのは「やる気が起きない」「内容が理解できなくてツラい」という精神面の疲弊です。
肉体と精神はリンクしているので、両方が同時に起こっている可能性もあります。まず、自分が肉体と精神、どちらの疲労を感じているのか理解しましょう。
なぜそんな面倒なことをするかというと、「肉体の疲れ」と「精神の疲れ」はそれぞれ対処法が異なるからです。
洋書リーディングの肉体疲労解消法
まずは肉体の疲れを解消する方法です。
読書(和書)に慣れている人でも、洋書を読むとなると途端にむずかしく感じると思います。もちろん、英語力によりますが、多くの場合、英文を読むことに慣れてない人が多いはずです。
慣れてないと、無意識に身体に力が入り、変な姿勢で洋書を読んでいることが多くなります。具体的には肩に力が入っていたり、猫背になっていたり、ストレートネックになっていたり。
これらの無理な姿勢が続くと、血流が滞ってしまうので、筋肉がコリ固まり、肉体の疲労を感じやすくなります。
肉体的な疲労を解消するためには、以下のポイントを意識しましょう。
- ・姿勢を正す
- ・自分に合うデスク、椅子を使う
- ・定期的にストレッチをする(タイマー推奨)
- ・ブックスタンドを活用する
- ・辞書なしで読める洋書を選ぶ
良い姿勢で洋書を読むために必要なこと&グッズ
肉体的な疲れの大半は、姿勢が悪いことが原因です。そのため、姿勢を正すことで疲れはかなり緩和されます。
とはいえ、「良い姿勢を保ちましょう」と言われても、それができたら苦労しませんよね。洋書を読んでいる最中は、意識が本に向かっているので、自分の姿勢にまで気が回りません。
ですから、まず最初にやるべきことは自分の身体に合うデスクと椅子を選ぶこと。特に椅子選びは重要です。背もたれが後ろに傾斜していて、やや前傾姿勢が取りにくい椅子は避けましょう。
僕が実際に使っていておすすめなのは、MTGという会社の【Style 骨盤サポートチェア】です。これを使い始めてから、背筋が常にまっすぐになり、腰痛が大幅に緩和されました。
洋書はもちろん、在宅でのデスクワークでも活躍してくれるので非常におすすめです。
また、洋書を読んでいるとどうしても目線が下に向いてしまい、ストレートネックの原因になります。首がずっと下を向いていると、首の痛みや肩こりが起きやすくなります。
そこで僕が使っているのは、デスクに挟んで使えるタイプのブックスタンドです。以前まではデスクに置くタイプを使っていたのですが、これだと場所をとるのでスペースがムダになってしまいます。
しかし、クランプが付いているブックスタンドなら、省スペースなので付けっぱなしでも全然気になりません。また、バネ式のクリップが付いているので、洋書を開きっぱなし&手を放した状態で読むことができます。
これまで色んなブックスタンドを買ってきましたが、圧倒的にNo.1 の逸品です。
定期的に休憩をして、ストレッチをする
肉体の疲れを軽減するために、定期的なストレッチをするのもおすすめです。
洋書をぶっ通しで1時間とか読んでると、身体がガチガチになって疲れがやばいことになります。
それを避けるために、僕は卓上タイマーを購入して、【15分読む→5分休憩】というインターバル方式で洋書を読んでいます。
これのおかげで、長時間無理な姿勢で本を読むことがなくなるし、休憩のたびにストレッチをするので、気持ちをリフレッシュできます。
ちなみに、僕のお気に入りのストレッチは体側を伸ばすやつ。体側を伸ばし始めてから腰痛が確実に軽減したので、1日3回はやるようにしています。
辞書なしで読める洋書を読む
「まったく辞書を引かない」というのはむずかしいかもしれませんが、極力、辞書を引かずに読めるレベルの洋書を選ぶべきです。
というのも、辞書を引くたびに目線を移動しなくてはなりませんし、辞書は文字がびっしりで文字サイズも小さいので眼精疲労の原因にもなります。
また、辞書を引く時間が長いと、このあと紹介する「精神的な疲労」にもつながってきますので、辞書の使用は最小限に留めるべきです。

洋書の「精神的な疲労」を解消する方法
続いては精神的な疲労です。さきほど説明したとおり、洋書リーディングにおける精神的な疲れというのは「やる気が出ない」「洋書を読む意味が感じられない」という気分に支配される状態を指します。
精神的な疲れがあるまま洋書を読んでも「心ここにあらず状態」なので、ほぼ意味がありません。英語力も上がらないですし、本の内容も頭に入ってこないのでまったく楽しくありません。最悪の場合、洋書を読むのが嫌いになってしまうでしょう。
こうした精神的な疲れを解消するためには、さらに掘り下げて「なぜやる気がでないのか?」「読む意味が感じられないのはなぜか?」という原因を特定することが必要です。
まず、やる気が出ない原因ですが、多くの場合【洋書のレベルが合ってない】【洋書の内容に興味が持てない】という可能性が高いです。
洋書を選ぶとき、多くの人が「なんとなくコレ面白そうだから」とか「これ読めたらカッコいいから」という理由で選びがちです。当然、洋書の英語レベルまでは考慮していません。
しかし、洋書に慣れてない人は、洋書のなかで使われている英語レベルに最も意識を向けるべきです。わかりやすくいえば「自分が理解できる英語で書かれた洋書を読みましょう」ということ。
辞書を引く回数が多いと、辟易してきます。「洋書を読むというより、もはや辞書を引く時間のほうが長いのでは?」というような状態では、精神的に疲れて当然です。
また、和書ならちゃんと好きな本を選ぶのに、洋書になった途端に選び方が雑になる人がいます。興味がない本を読むことほど苦痛なものはありません。
英語レベルが高くないうちは、読める洋書が少ないので選ぶのに困ることがあるかもしれません。そういう人は、語彙が制限されたGR(Graded Readers)を読んでみるのがおすすめです。
あらためてまとめると、洋書を読むときの精神的な疲れの原因は【自分の英語レベルに合ってない洋書を読んでいる】【興味のない洋書を読んでいる】という可能性が高いです。
そしてそれらを解消するには【理解できる、やさしい洋書を読む】【興味が持てる内容の本を選ぶ】ということが必要です。