電子書籍と紙の本を行ったり来たりしている毎日ですが、洋書についてはKindleで読むことのほうが圧倒的に多いです。
理由は単純で、洋書はKindleで読むのが断然便利だから。
とはいえ、Kindle洋書にも弱点というかデメリットもあります。
「Kindleで洋書を読んでみよう」といって無闇に飛びつくと後悔するかもしれないので、ぜひ参考にしてみてください。
Kindle洋書の最大のメリットは「豊富で安い」
- 【Kindleで洋書を読むメリット】
- ・本屋で洋書はなかなか売ってないが、Kindleならスグに手に入る
- ・Kindleの洋書なら割安で買える(タイトルによって差はあるが)
- ・辞書機能が付いてるので、英単語の意味をすぐ調べられる
- ・ハイライト(線引き)できるので、目印をつけやすい
- ・メモ機能があるので、振り返りに便利(書評のときは特に助かる)
- ・スマホさえあれば、どこでも気軽に読める(Kindleアプリ)
- ・片手で本を読める
こうして列挙してみると、Kindleで洋書を読むメリットは本当に大きいですね。
そもそも日本の本屋ではほとんど洋書が売ってません。中規模の本屋ではまず確実に売ってないし、大型書店に行っても扱い点数は少ないです。
しかし、Kindleストアに行けば無限ともいえる洋書の中から自分にあったタイトルを選べますし、一定のページまでなら立ち読み(試し読み)もできます。
さらに、Kindleの洋書はペーパーバックよりも安いことが多いので、経済的にも助かっています。
個人的にKindleで洋書を読む最大のメリットは「豊富な品ぞろえの中から、安く買える」という点だと思っています。

豊富な品ぞろえが、挫折回避になる理由
洋書を読み始めたばかりの頃って、挫折することが多いんですよね。その挫折原因は英語力が不足してるっていうのあるんですが、裏を返せば「自分のレベルや興味に合った洋書を選べてないだけ」とも言えるわけです。
本屋に行って少ない選択肢から洋書を選ぼうとすると、どうしても自分に合う本とは出会えません。
しかし、Kindleストアならジャンルも英語レベルも無尽蔵ですから、挫折せずに最後まで読める洋書と出会えるわけです。
その絶大なメリットのうえに「辞書が使える」「ハイライトが引ける」「スマホで読める」というメリットも付いてくるわけですから、「もはや、Kindleで洋書を読まない理由はないのでは?」とすら思えてきます。

意外と多い、Kindle洋書のデメリット
- 【Kindle洋書の残念ポイント】
- ・「ペーパーバック読んでる」という高揚感が得られない
- ・ペンで書き込んだり、ページの端を折れない
- ・直感的に「このへんのページ読んでみよう」ができない
- ・Kindle Paperwhite はページ送りが遅い(画面の反応が悪い)
- ・スマホやタブレットで長時間読むと、眼精疲労がヤバい
Kindleの絶大なメリットの裏には、意外と見落としがちなデメリットもあります。完全なる読書スタイルなど存在しないという厳然たる事実を突きつけられてしまうのでけっこう悲しいですが、これが現実です。
「ペーパーバックを読む」という喜び
まず、Kindle洋書では「ペーパーバック読んでる満足感」というのもがありません。
かっこつけて洋書を読んでいるわけではないのですが、心のどこかで「あー、自分ペーパーバック読んでるなー」という高揚感があるわけです。
洋書を継続して読み続けるには高揚感や小さな喜びが必要だと思っていて、ペーパーバックがそれを担ってくれている気がします。
さらにいうと、洋書にしかない紙の質感もペーパーバックの醍醐味だったりしますよね。和書にはない、あのザラザラ感。
しかし、Kindleにはそれがありません。本の外観や手触りから得られる高揚感は皆無といっていいでしょう。

本にペンで書き込めない
僕の場合、紙の本で読むときはペンで書き込む派なのですが、Kindleだとそれができないのでツラいです。
Kindleにもメモ機能(テキスト入力)は付いていますが、直感的に書き込んだほうが便利だし、印象に残りやすいんですよね。
気になったページをあとで振り返るために、僕はページの端を折ること(ドッグイヤー)が多いのですが、それもKindleだとできないので不便です。

眼精疲労は読書好きの大敵です
Kindleで洋書を読む場合【Kindle専用端末】or【Kindleアプリ】のどっちで読むか?というのも悩みどころです。
スマホのKindleアプリで洋書を読むということは、すなわちスマホを長時間眺めているのと一緒なので眼精疲労がヤバいことになります。

幸いなことに、Kindleには Kindle Paperwhite という目に優しい専用端末も出ていて、僕はこちらで読むようにしています(表は横スクロール可)。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Oasis | |
---|---|---|---|
価格 | ¥8,980 〜 | ¥13,980 〜 | ¥29,980 〜 |
ディスプレイ | 6インチ 反射抑制スクリーン | 6.8インチ 反射抑制スクリーン | 7インチ 反射抑制スクリーン |
容量 | 8GB | 8GB/32GB | 8GB/32GB |
解像度 | 167ppi | 300ppi | 300ppi |
フロントライト | LED 4個 | LED 17個 | LED 25個 |
数週間 持続バッテリー | ○ | ○ | ○ |
ワイヤレス充電 | ー | ○ シグニチャーエディション | ー |
充電ケーブル | micro USB | USB-C | micro USB |
防水機能 | ー | ○ | ○ |
色調調節ライト | ー | ○ | ○ |
明るさ自動 調整機能 | ー | ー | ○ |
ページ送りボタン | ー | ー | ○ |
本体カラー | ブラック、ホワイト | ブラック | ブラック |
接続 | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi Wi-Fi + 無料4G |
ただ、Kindle Paperwhite も完璧ではなく、「ページ送りが遅い」「画面の反応が悪い」というデメリットがあります。
つまり「あちらを立てればこちらが立たず」ということになり、すべてを満たす読書方法は存在しません。
自分はなにを最優先したいか?で決める
こうしてKindle洋書のメリットとデメリットを比較すると、なんだかどっちが本当に良いのかわからなくなってきますよね。
僕も最初のうちは「Kindleで洋書を読むなんて、メリットしかないのでは?」と思っていたクチなのですが、ここ最近は【Kindle vs ペーパーバック】による一進一退の攻防が繰り広げられている感じです。つまり、デメリットも意外と見逃せないというわけです。
結局、どっちを選べばいいの?という話になると思うのですが、回答としては「自分の読書目的にあわせて決める」ということになります。
洋書を読むにあたって、人それぞれ「自分は洋書を読んで何をしたいのか?」というのがあるはずです。
「英語を勉強したい」「洋書の小説を読んでワクワクしたい」「書評記事を書きたい」みたいな感じで、目的があるはずなんですね。
つまり、その目的を達成するために最善のスタイルを選ぶべきということです。
たとえば、「洋書を読んで英語を勉強したい」ということであれば辞書機能が使えるKindleのほうが効率的です。
一方、娯楽として洋書を読みたいということであれば、ペーパーバックのほうが満足感が高いかもしれません。

最小限のリスクでKindleを試す方法
「Kindleで洋書を読んでみたいけど買うのが心配…」という人におすすめなのが、Kindle Unlimitedという読み放題サービスで洋書を試し読みしてみるという方法です。
Kindle Unlimitedは200万冊以上の本が読み放題で、対象作品には洋書だけでなく和書の小説やマンガなども含まれます。
つまり、洋書に限らず、お試しでKindleを使ってみるのにはうってつけというわけです。
洋書を1冊買おうと思うと、Kindleでもだいたい1冊1,000円以上するのですが、Kindle Unlimitedなら月額980円(税込)という格安料金で読み放題です(しかも、初月無料)。
僕も洋書を読み始めたばかりのころは、Kindle Unlimitedを使い倒して読みまくりました。そこで洋書を多読しまくったおかげで、洋書に対する抵抗感がだいぶ薄れたので感謝しています。
Kindleとペーパーバックの綱引きは続く
さきほど述べたとおり、Kindleとペーパーバックは「あちらを立てればこちらが立たず」という典型です。どっちかを取れば、必ずデメリットが目に付きます。
結局のところ「洋書を読むにあたって、自分にはどのメリットが1番重要か?」という問いに答えるのが、最善のスタイルを見つけるのに役立つ思います。
僕のように「書評を書くだけならKindleなんだけど、ペーパーバックの手触りも捨てがたいし…」みたいな感じの人は、ひとまず両方を併存させるのもアリだと思います。
いろんな本をいろんな場所で読んでいるうちに、自分に合った読書スタイルは固まってくるはずなので、まずは両方試してみるというやり方が良いのではないでしょうか。