Kindle Unlimitedは、Amazonの定額読み放題サービスです。
月額980円(税込)で200万冊以上の本や雑誌が読み放題になります。
実際に僕も2年近く使ってますが、そこそこ満足しているのでおすすめしたい次第です(改善して欲しいところもあるけど)。
結局気になるのは「なにが読めるのか?」だと思うので、Kindle Unlimitedのラインナップをくわしく見ていきたいと思います。
さすがにすべてのラインナップを網羅することはできませんが、なんとなく雰囲気だけでも掴んでいただけると嬉しいです。
※読み放題の対象作品は随時変更されます。
コミック
KindleUnlimitedにはソート機能があるので、ジャンル別に作品を並び替えることができます。
まずは「コミック」でソートしてみると、検索結果 40,000 以上 と表示されました。
パッと目につくのは、「まんがで読破」シリーズでしょうか。ご存知の人も多いと思いますが、古典作品をまんがでわかりやすく読めるようにした本で、かなり人気があります。
Amazon内での評価は口コミ件数で見るのが手っ取り早いですが、どの作品も口コミ件数が多く評価も上々です。
ちなみに、金額欄が ¥ 0 – ¥ 11 となっていますが、Kindle Unlimitedで読む場合は¥ 0で読めます。¥ 11というのは、Kindleで単品を買ったときの値段です。
それ以外に注目すべきラインナップとしては、手塚治虫作品でしょうか。
そこまで作品数は多くないですが、名作が読み放題というのはテンション上がります。以前までは『アドルフに告ぐ』とか『火の鳥』も読み放題の対象作品だったのですが、現在はKindle Unlimitedのラインナップから外れてしまいました。
それ以外に目につくコミック作品を挙げると以下のような感じになります。
- ・特攻の島
- ・殺し屋1(イチ)
- ・やしろあず記シリーズ
- ・インベスターZ
- ・大奥
- ・海猿
- ・グラップラー刃牙 1
- ・やれたかも委員会
ラインナップを見てもらうとわかると思いますが、全体的にちょっと地味な作品が多いです。
「ワンピース」とか「スラムダンク」とか「ドラゴンボール」とか「キングダム」とか、そのへんの名作が読み放題になってくれたらどれだけ夢があるかって話なんですが、現実はそう甘くはありません。
あと「グラップラー刃牙」とかがそうなんですが、「1巻目だけはKindle Unlimitedで読めるけど、2巻目以降はKindleで単行本を買ってね」っていうパターンの作品がけっこう多いので注意が必要です。
「ハリーポッター」が全作読めて、光文社古典新訳文庫も豊富
次は文学作品について見ていきましょう。
Kindle Unlimitedのラインナップにおける最大の魅力は「ハリーポッターが全作読めること」と「光文社古典新訳文庫が豊富」ということです。
正直、わたしはハリーポッターにまったく興味がないのですが、あれだけ世界的に売れた作品なので読みたいと思っている人は多いと思います。Amazonでの口コミ件数も相当なものです。
紙の作品で読むと重くて大変ですし、出費もそれなりにしますから、Kindle Unlimitedで読めるのは良い機会になるでしょう。
それともうひとつ、個人的に激推ししたいのが光文社古典新訳文庫シリーズです。
知らない人のために説明しておくと、海外の古典作品をわかりやすく新訳したものです。難解で読みづらい海外の古典作品を読みやすく翻訳してくれています。
光文社古典新訳文庫で検索すると、 検索結果 128 と表示されるので相当な作品数が読み放題の対象になっているのがわかります。
これ、値段のところ見てもらうとわかると思うんですが、単品で買うとけっこうするんですよね。たとえば『ソクラテスの弁明』は単行本価格が918円です。
Kindle Unlimitedが月額980円(税込)なので、これ1冊読むだけでほぼ元が取れてしまいます。
本好きの人なら誰しも「あの名作、読んでないなー」「古典作品読んでかっこつけたいな」という思いを心の中に抱いているはずです。
『老人と海』、『カラマーゾフの兄弟』、『種の起源』、『ヴェニスの商人』など、このへんは死ぬまでに一度は読んでおきたい作品ですよね。
途中で読み飽きたらすぐに他の本に切り替えることができるのもKindle Unlimitedの魅力なので、古典作品を手当たり次第読んでみるのも面白いと思います。
【雑誌】最新号が少なく、週刊誌やファッション誌も弱め
次は雑誌です。雑誌の定額読み放題サービスといえばdマガジンや楽天マガジン
が人気ですが、Kindle Unlimitedで読める雑誌は少し物足りない印象です。
まず、最新号が少ないのも致命的でしょう。雑誌によりますが、最新号が読めない銘柄も多いです。
また、週刊誌やファッション誌などはKindle Unlimitedのラインナップに入ってないものも多く、たとえば以下のような雑誌はKindle Unlimitedでは読めません。
- ・FLASH
- ・週刊現代
- ・FRIDAY
- ・週刊新潮
- ・週刊文春
- ・週プレ
- ・MORE
- ・with
- ・anan
あくまでも一例ですが、いずれも発行部数の多い人気雑誌です。これらが読めないことによって物足りなさを感じるユーザーは多いと思うので、気になるかもしれません。
雑誌を目的にKindle Unlimitedを使うのはおすすめしません。読める雑誌が少ないというのもありますが、雑誌を読むのにわざわざダウンロードしなければいけないからです。
本はわりとじっくり読むのでいんですが、雑誌は流し読みすることのほうが多いので、すぐに他の雑誌を読めたほうが使い勝手が良いんですよね。
にもかかわらず、Kindle Unlimitedで読む雑誌は基本的にダウンロードしてアプリで読むので、ちょっと面倒です。
反対に、dマガジンや楽天マガジンは読みたい雑誌をタップすればすぐに誌面を開けます。
もし雑誌の読み放題を重視するのであれば、Kindle Unlimitedよりもdマガジンや楽天マガジン
を選んだほうが満足度は確実に高いと思います。

【ビジネス書】全体的に地味だが、意外な名著が読めたりする
ビジネス書および経済書については、ラインナップに派手さはありません。しかし、いわゆる名著と呼ばれる本が読み放題の対象になっていることがあります。
代表的なところだと、『仕事は楽しいかね?』『会計天国 』『思考は現実化する』といった本が読み放題です。
もちろん名著だけでなく、わりと最近の本も読み放題です。新刊がいきなりKindle Unlimitedの対象本になることはほとんどありません。少し時間の経った既刊書が読み放題に追加される感じです。
ラインナップとしてはあまり強くないんですが、さがしてみると意外と面白い本がたくさんあります。
僕はとりあえずダウンロードだけしておいて、気が向いたときにパラパラ読む感じです。
読み放題なので、つまらないと思った本は容赦なく読み捨てることができるのもKindle Unlimitedの魅力ですね。
ビジネス書を読んで来なかった人も、この機会に読んでみるといいかもしれません。
【洋書】洋書入門者が気軽に読める本は少なめ
Kindle Unlimitedは洋書も読むことができます。興味がない人にとってはどうでもいいかもしれませんが、英語の勉強のために洋書を読む人が多いので、けっこう活用している人はたくさんいます。
ラインナップはたしかに多くて面白いのですが、万人におすすめできるものではありません。
というのも、どの本が読みやすくて面白いかという情報は、やはり別のなにかを参照しないとわからないからです。要するに、初学者向けの本ばかり、というわけではないということ。
「Kindle Unlimitedの購読をキッカケに洋書を読んでみよう」という人は少なからずいると思いますが、過度の期待は禁物です。
結論:文学作品とビジネス実用のラインナップは充実している
ざっくりまとめると、Kindle Unlimitedは小説や文芸などの作品が充実していて、ビジネス書や実用書もまずまずの品揃えということになります。
そして、雑誌についてはラインナップはそこそこ良いけど、最新号が読めないことも多いので要注意です。あと、ダウンロードするのが面倒なので、雑誌をメインにKindle Unlimitedを使うのはおすすめしません。
「あくまでも、本を読むのが中心で、たまに雑誌をかじる程度」の使い方が、1番しっくり来ると思います。
なお、Kindle Unlimitedは30日間の無料体験が可能なので、まずは試してみて良し悪しを体感してみるのが良いと思います。解約もすぐできるので、安心です。