読書好きにとって、本の整理は永遠の悩みですよね。
僕も以前までは好きなだけ本を買って、適当に本棚にしまっていたので収拾がつかない状態でした。
いろいろ試行錯誤して、最近は完全に”マイルール”が決まったので、本で部屋が散らかることはなくなりました。
ということで今回は、実際に僕がやっている本の整理方法を紹介します。
もちろんすべてを実践する必要はなく「これなら自分でも取り入れられそう」というアイデアを採用していただければと思います。
アイデア① 紙の本をKindle に一本化する
本の整理をラクにするためには、そもそも紙の本の数を減らすのが手っ取り早いです。
整理の仕方とは少し離れた話に感じるかもしれませんが、「本の数を減らすのは整理の根本をなす」と思っています。数が減れば、スタートの時点で優位に立てます。
紙の本は厳選して、それ以外はKindleに一本化というのが僕のやっている整理の仕方です。
本をすべてKindleにしているわけではなく、ジャンルによって使い分けています。
小説やマンガはKindle、実用書やビジネス書は紙の本というのが僕のルールです。
- Kindleと紙の本の使いわけ
- ■ 実用書やビジネス書は紙の本
- → 飛ばし読み・拾い読みするので紙のほうが読みやすい
- ■ 小説やマンガはKindle
- → 最初から最後まで順番どおりに読むので、Kindleで問題なし
■ 実用書やビジネス書は紙の本
僕はジャンル問わずいろんな本を読むのですが、実用書(健康法や収納術などの本)やビジネス書は紙の本で買うようにしています。
なぜかというと、これらのジャンルは飛ばし読みや拾い読みをすることが多いから。
人によって読み方はいろいろあると思いますが、僕は【自分にとって必要な箇所 or 客観的に見て重要そうな箇所】だけを読むようにしています。そのほうが時短になるし、より多くの冊数を読めます。
Kindleだと、ページをパラパラめくって気になったところだけを読むという読み方ができないですし、離れたページを行ったり来たりするのは不便です。
こうした理由から、「飛ばし読みや拾い読みをするときは紙の本で」というのが整理するうえで重要な考えとなっています。
■ 小説やマンガはKindle
本音をいえば、僕は紙の本が好きなのですべてを紙で統一したいと思っています。小説もマンガも、紙のページをめくるのって心地良いですよね。
でも、小説やマンガって1回読むと読み返すことがほとんどないし、読み返すとしても数年経ってから…ということがほとんどです。
また、実用書やビジネス書とはちがって、小説やマンガは飛ばし読みや拾い読みをしません。それをやっちゃうと物語の流れがわからなくなります。
こうした理由から、小説やマンガなど「時系列で読むタイプ」のジャンルは、Kindleで買っても実用面で支障が出ることはありません。

アイデア② 本棚は1つだけにする
人というのは不思議なもので、与えられた収納スペースがあると、その分だけ(無意識に)物を増やしてしまいます。
僕は以前、部屋に大きな本棚を置いて、とにかく本を買いまくっていた時期があります。部屋にたくさん本があるのは景色としては素晴らしいのですが、整理が面倒だし、ホコリを掃除するのも大変でした。
本の整理をラクにしたければ、本棚をむやみに増やさないというのも大切です。僕は自分の失敗体験を踏まえて、部屋に本棚を1つしか置かないというルールを設けています。
使っているのは無印良品のスタッキングシェルフで、合計6マスあるタイプを部屋に置いています(最近、本を整理したばかりなのでスカスカです)。
蔵書数は多くありませんが、マスごとにジャンルを分けて置くこともできます。オーク材の質感が部屋にも馴染むので、インテリア的に満足できる本棚です。
さらにいうと、本以外のものを置けるというのも個人的にポイントが高いです。
「本をとにかく大量に保管したい」「図書館みたいな部屋が好き」という人には向きませんが、「整理をラクにしたい」とか「本の数を減らしたい」という人にはすごくおすすめの本棚です。
アイデア③ ファイルBOXで本を上手に隠す
一般的な本棚だと奥行きがないのでちょっとむずかしいかもしれませんが、置けるサイズが見つかればファイルBOXを活用して整理するのもおすすめです。
僕はさきほど説明したとおり無印良品のスタッキングシェルフを使っているのですが、そこにファイルBOXと帆布ケース(いずれも無印良品)を組み合わせて使っています。
ファイルBOXや帆布ケースを使うことで、本棚にアクセントが生まれます。あまり見せたくない本や、色や形状が本棚全体のバランス(調和)を損なうような本を隠すのにも最適です。
僕の場合は無印良品で統一していますが、お持ちの本棚に合うBOXさえ見つかれば活用できるアイデアかなと思います。
アイデア④ 本を背の順に並べる
「本の整理がなかなか上手くいかない」「本を並べても、なぜか見た目がしっくりこない」という人は、本を背の順に並べることをおすすめします。
元書店員のプロ目線から言わせてもらうと(エラそうですみません)、背の順だけで並べるのは本の棚作りとしては邪道です。背の順で並べただけでは、本同士の関連性が皆無なので検索性がありません。
そのため、自宅でも本同士の関連性を意識して並べるのがベストだとは思いますが、自宅の本棚でそこまでやる必要はないという気がするのもまた事実。
もっとゆる〜く、それでいて見た目がきちっとした本棚に整理したいのであれば、背の順で並べるのはすごくおすすめです。
背の順にするだけで、整理されてる感がものすごい出ます。お手軽でありながら即効性があるので、知っておいて損はないはず。
アイデア⑤ 本を色別に並べる
本によって表紙やカバーの色は異なります。統一感のない配色が本棚にごちゃまぜになると、景観としては美しくありません。
ですから、きれいに整理したいのであれば色別に並べるのがおすすめです。背の順で並べるのと同じ用に、検索性や利便性はありませんが、見た目の美しさは体現できます。
実際にやってもらうとわかりますが「この本とあの本を並べたほうがきれいに見えるかも…」みたいなパズル感覚(?)が味わえて、けっこう楽しめます。
表紙を外して整理するのもアリ
とはいえ、実際の本を色別に並べるのは難しい部分もありますよね。文庫や新書であれば出版社ごとにカバーが統一されているので整理しやすいと思いますが、一般的な書籍は色がバラバラです。
どうしても上手く配色できないという場合は、表紙(カバー)を外すのもおすすめ。
本によってカバーを外したときの本体の色は異なりますが、おおむね白や黒などシンプルな色を使っていることが多いです。もちろん、派手な場合もあるので一概には言えませんが。
岩波文庫や中公新書は、カバーを外すとクラシックなデザインが姿を表します。本棚に並べることで華を添えてくれるかもしれません。
アイデア⑥ 本棚をジャンルごとに整理する
さきほど、「背の順や色別で本を整理するとスッキリ見える」と話しましたが、検索性や本の探しやすさを優先するのであれば、ジャンルごとに分けるのが最も良いと思います。
本棚を使う場合はもちろんですが、本棚以外の場所に本を置いておく場合もジャンルごとに整理しておくのがおすすめです。
「ジャンルってどうやって分ければいいの?」という疑問があると思いますが、自分の使いやすい分け方で分けましょう。
ビジネス書や文芸書で分けるというのがスタンダードですが、考え方によっては「笑いたいときに読みたい本」とか「人間関係で悩んだときに読みたい本」みたいな感じで分けるのもアリですよね。
どちらかというと、自分の悩み別に本を整理したほうが、”本の使い勝手”は良くなる気がします。
本のジャンルの分け方は自由なので、自分の感性のままに分類するのも本を整理する楽しさだと思います。
僕が使っている本棚は6マスに分かれているので、1マス1ジャンルみたいな感じで分けています(本を手放した直後で数が少ないので、現時点ではジャンル分けはしていません)。
アイデア⑦ 表紙を見せてインテリアに活用
表紙デザインがおしゃれな本や、自分のお気に入りの本は積極的に見せていくのが良いと思います。僕はTASCHENの美術書がすごく好きなので、表紙を見せて飾っています。
表紙を見せる”面陳”をすると、本棚にアクセントが生まれるというメリットがあります。背表紙が並ぶだけの本棚よりも1〜2冊は表紙が見えていたほうが、ラウンジやおしゃれなオフィスっぽく見えます。
ただし、表紙を見せると本の収納できるスペースが死んでしまう(減ってしまう)という欠点もあるので、このあたりは持っている本の数をよく考えながらおこなう必要があります。

アイデア⑧ 不要な本は思い切って手放す
不要な本を処分するというのは、本を整理するうえ最も重要になってくるポイントです。
記事の一番最初に「Kindleに一本化して本を減らす」という話をしましたが、結局のところ紙の本を減らすというのが整理整頓の最短ルートです。
とはいえ、本を捨てるのはかんたんではないですよね。思い入れの本もあるだろうし、せっかく高いお金出して買ったのに…という本もあると思います。
僕も以前までは手放せない人間でしたが、以下の2つのルールを決めたことで本を処分できるようになりました。
- 本を手放す、2つの基準
- ① 1年以上、手にとってない本は手放す
- ② 趣味や仕事とは関係ない本は手放す
手放す基準① 1年以上、手にとってない本
一度読んだ本でも、大半の人が「いつか読み返すだろう」と思って本棚に保管すると思います。
しかし、実際のところ本棚に置いてある中で、読み返したことがある本は何冊あるでしょうか?
僕の場合、本棚に置いてある本で読み返すのは全体の20%にも満たないと思います。結局、新しい本を読みたくて買ってしまうので、過去に読んだ本を振り返ることができません。
基準としては1年間がしっくりきてます。1年以上、読み返してない本は淡々と処分します。
正確を期するのであれば、本を買った日付を付箋に書いておき、ページの最初か最後に貼っておくのがおすすめです。
② 趣味や仕事とは関係ない本
人の趣味や仕事内容というのは時とともに変わっていくものです。
以前までは好きだった趣味が、いつしかまったく興味のないものになることは往々にして起こります。
こうした変化に合わせて、本の整理も変えていくべきです。
本棚というのは、いってみれば自分の嗜好を映す鏡のようなもの。趣味や仕事がもろに反映されるのが本棚です。
くもった鏡では自分の姿がよく見えません。これと同じで、”自分ではない本”が本棚に並んでいると、本来の自分が見えなくなってきます。読まない本が部屋を占領しているせいで、新しい本を買うのをためらってしまう。これが最たる例です。
趣味や仕事が変わったタイミングで、本棚も見直しましょう。そうすると、常に自分とリンクした本棚を保つことができます。
メルカリよりもネット買取派
本を手放すときに悩むのが、処分の仕方です。
捨てるのか、人にあげるのか、誰かに売るのか。だいたい、この3択になると思います。
結論からいうと、僕はネット買取を使って売るようにしています。以前まではメルカリを使っていたこともありますが、大量の本を売るのには不向きだし、手間をかけたわりにたいして高く売れません。
いろいろ試して最終的にネット買取に落ち着いたのですが、1冊あたりの買取額でいうとメルカリには勝てません。やはり、メルカリのほうが単価は高いです。
でも、僕は本の整理で1番大事なのは効率だと思っていて、本の整理に時間をかけすぎるのは本末転倒だとすら思っています。
メルカリで1冊ずつ出品するのはかなり手間だし、そこに時間をかけるくらいなら、新しい本を1冊読んだほうがずっと自分のためになります。
ネット買取ならダンボールに詰めて送るだけなので、めちゃくちゃラクです。送料も無料だし、ダンボールも無料でもらえます。
本を手放すときになにを重視するかによって選択肢は変わってくると思いますが、【圧倒的に手軽&そこそこ良い値段で売れる】というメリットがあるので、僕はネット買取派です。
ちなみに、僕がよく使っているのは買取王子というネット買取です。本の整理をして、不要になった本をすぐに買い取ってもらっています。
査定もスピーディで、買取額も良好なので、本の整理を少しでもラクにしたい人はぜひ活用してみてください。