読書に不慣れな人ほど1冊の本を大切にしすぎる傾向があります。
つまり「この1冊を読み切るぞ!」と気合を入れすぎるせいで、挫折しやすいということです。
日本語で描かれた本に限らず、洋書でもそれは同じことがいえます。
僕は洋書を読むときに必ず複数冊を同時に読むようにしていて、そのおかげで洋書多読が続いています。
なぜ洋書を複数冊同時に読んだほうがいいのか?その理由について解説します。
1冊の本に飽きても、すぐ他の本を読むことができる
最初に結論からいうと、洋書を複数冊読むべき理由は1冊の本に飽きても、すぐに他の本に移ることができるからです。
洋書に限りませんが、本を読んでいると疲れてきますよね。たとえどんなに好きな本やマンガでも、集中力が途切れてくれば中断せざるを得ません。
本に飽きたり、集中力が途切れたときは潔く休憩を取るのもいいですが、僕は「他の本を読んでみる」というアクションを取ることが多いです。
そうすることで、読む→疲れる→他の本を読む→気分転換になる→読む…というサイクルが生まれるので、極端にいえばエンドレスで洋書を読み続けることができます。
手元には最低でも2〜3冊、ジャンルの異なる洋書を置いておく
手元に置いておく洋書は多いに越したことはありませんが、僕は最低でも2〜3冊は置いてあります。
選ぶときのポイントは、異なるジャンルであること。
いま読んでいるのが小説なら、そのほかにビジネス書やアート本、マンガあたりがあるといいですね。
英語で書かれている洋書なら、当然英語を読み取っていかなければいけません。だから、日本語で書かれた本よりも圧倒的に体力と精神を消耗します。
だからこそ、気分をガラッと変えることができる別ジャンルを用意しておくのが有効なわけです。
僕はビジネス書を読むことが多いですが、ちょっと疲れてきたらマンガやアート本などを眺めることが多いです。マンガやアートならビジュアルが主体になるので、英語をがっつり読む必要がないため、気軽に読むことができます。
こんな感じで、ジャンルを上手く分散させると、洋書多読で挫折しにくい環境をつくることができるというわけです。
なるべく洋書の難易度は合わせたほうが良い
洋書を並行して複数冊読むのはたしかに有効です。ただ、それは本のレベルが同じ水準にある場合に限られます。
たとえば手元に3冊の洋書があるとしましょう。そのうち1冊だけが自分のレベルでは到底読めない本だとするとどうなるでしょうか?
きっと、そのむずかしい本はもう読まなくなるはずです。無意識に「あんなむずかしいの読みたくない」という気持ちになるので、自然と遠ざかります。
そうなると、いくら手元に3冊あるとしても実質的には2冊だけで回すことになります。
ですから、複数冊の洋書を読む場合には、なるべく本の難易度は合わせるのがオススメです。もちろん、自分の英語レベルに合った洋書を選びましょう。
読みやすい洋書がわからない人は、レベル別の洋書シリーズを
自分のレベルに合った洋書を複数冊、手っ取り早く手に入れたい人は「レベル別の洋書シリーズ」がおすすめです。
僕も洋書の多読をはじめた最初のころは、Oxford BookWorms(オックスフォード ブックワーム)というレベル別の洋書シリーズを読んでいました。
レベル別の洋書は、使われる英単語の数が制限されているため、自分のレベルに合った作品を選べば挫折せずに洋書を読破できます。
僕もこれまでに10冊以上読んできました。実際にレビューをしているのでぜひ参考にしてみてください。