和書と同じように洋書もスラスラ読めるようになりたい。そう願いつつも、挫折してしまう人は多いと思います。
僕も最初のころは洋書が全然読めずにツライ思いをしましたが、着実に進歩しているのを実感しています。英語レベルが高かったり内容が難しい本はまだ読めないこともありますが、最近はスラスラと読める洋書が増えてきました。
ということで今回は洋書をスラスラと読むためにやるべきこと&やってはいけないことを解説していきます。
絶対に欠かせない「良い洋書」との出会い
洋書をスラスラと読むために、絶対に欠かせないのが良い本と出会うことです。
ここでいう「良い本」というのは、以下の2つの条件を満たす本を指します。
- スラスラ読める「良い本」の条件
- ■ 自分の英語レベルよりもやさしい
- ■ 内容に興味が持てる・予備知識がある
【良い本の条件①】自分の英語レベルよりもやさしい
洋書をスラスラ読むためには、英語レベルの選定がめちゃくちゃ重要です。
当たり前の話ですが、自分の英語レベルを上回る洋書をスラスラ読むことはできません。
さらにいうと、自分の英語レベルと同等の洋書もスラスラ読むことはむずかしいです。
というのも、英語レベルが同等の洋書というのは、たいてい本文に知らない英単語が数個は出てくるからです。
「スラスラ読む」ことを念頭に置くと辞書を使うのは論外なので、この場合は推測読みで未知の単語の意味を読みこなしていくことになります。
そうなると、スラスラ読むのはむずかしく、どうしてもペースが遅くなります。
ですから、スラスラ読める洋書というのは「自分の英語レベルよりもやさしい洋書」である必要があるのです。
自分の英語レベルよりもやさしい洋書というのは【未知の単語がない】【頭で考えずに文法が理解できる】という条件を満たす必要があります。
この条件を満たしていれば、スラスラ読める感覚を味わうことができるはずです。
ただし、英語レベルが合っていれば何でも良いわけではありません。より優れた洋書体験をしたいのであれば、自分の趣味や知識にあった洋書を選ぶことも必要です。
【良い本の条件②】内容に興味が持てる・予備知識がある
スラスラ読める洋書というのは、得てして「内容が面白い」「知識があって余裕で理解できる」という条件を満たすものです。
さきほど説明したように、良い洋書は自分の英語レベルよりもやさしい必要がありますが、それに加えて【興味が持てるかどうか】というのも重要というわけです。
たとえば、英語レベルが十分に高いとしても、知識ゼロの人がいきなり生物工学の本を読んでも理解できないでしょう。スラスラ読むどころか、内容の理解もむずかしいはずです。
極端な例ではありますが、結局のところ自分が興味を持てたり、精通している分野であれば意欲的に読むことができるし、内容も理解しやすいものです。
こういった理由から、洋書をスラスラ読むためには【興味があって、予備知識がある洋書】を選ぶようにしましょう。

良い洋書を効率的に見つける方法
良い本の条件がわかったところで、肝心の「本の見つけ方」を解説していきます。
結論からいうと、最もおすすめなのはKindleストアで洋書を探すことです。
なぜKindleストアが良いのでしょうか?それは以下のメリットが非常に大きいからです。
- Kindleストアで洋書を探すメリット
- ■ 品揃えが圧倒的に多い
- ■ 試し読みで事前に内容を読める
- ■ ダウンロード後、すぐに読める
品揃えが圧倒的に多い
スラスラ読める洋書を選ぶには、当然ながら豊富な選択肢があったほうがいいですよね。つまり、多くの品揃えから自分に合う1冊を見つけるほうが成功確率はUPします。
国内の本屋は洋書の品揃えが限定的ですが、Kindleストアなら無限ともいえる品揃えから本を選ぶことができます。
僕も経験がありますが、本屋の店頭でごく少数の限られた洋書の中から選んでも、失敗しやすいので注意が必要です。
試し読みで事前に内容を読める
スラスラ読める洋書を選ぶうえで、あらかじめ内容をチェックすることは不可欠です。
「英語レベルは問題ないか」「内容に興味が持てるか」というのを試し読みできると、購入の失敗を減らすことができます。
Kindleストアは和書も洋書も試し読みできる機能があり、かなりのページ数を読むことができます。本屋で立ち読みをする感覚で、試し読みしてみましょう。
一部、試し読みができない洋書もありますが、そういった本は【サンプル】をKindle端末やKindleアプリに配信することで読むことができます。
ちなみに、Amazonアプリでは試し読みができないようです(おそらく)。ブラウザでAmazonを開いて、読みたい本の詳細ページを表示させると試し読みができます。

ダウンロード後、すぐに読める
Kindleは購入後にダウンロードが完了すればすぐに読むことができます。
Kindle PaperwhiteなどのKindle端末はもちろん、スマホやタブレットのKindleアプリでも読めるのでデバイスも場所も選びません。
洋書をスラスラ読む体験はなんとも気分が良いものですが、それがスグに味わえるのはKindleストアならではだと思います。

やってはいけない”ジャケ買い”
洋書をスラスラ読む上での禁忌(やってはいけないこと)は、”ジャケ買い”です。
洋書というと、ペーパーバックの洗練されたカバーデザインが目につくと思います。
和書とはちがって、色鮮やかでイラストもおしゃれなので、ついついジャケ買いをしてしまいがち。
僕も内容をろくに確認もせず、デザイン(外見)だけで洋書を買った経験が何度もあります。そして、外見だけで買った洋書は、軒並み読めませんでした。
その原因は「英語レベルがむずかしく、特に興味も知識もない本だった」。これに尽きます。
裏を返すと、ジャケ買いをグッと我慢して内容をきちんと吟味すれば、スラスラ読める洋書に出会える確率はUPするということです。
ジャケ買いにも良い面はありますが、「スラスラ読める洋書を買う」ということ最優先するのであれば我慢するべきだと思います。

誰かの「おすすめ本」を鵜呑みにしない
このブログでも何度か述べているのですが、ネットで紹介されている「初心者におすすめの洋書」というのは、あまりアテになりません。
なぜなら、その本を紹介している人の英語力がハッキリわからないからです。本人にとっては簡単に思える洋書でも、他の人にとっては歯が立たないことが往々にしてあります。
僕はネットで紹介されたおすすめ洋書を何冊も読んできましたが、そのほとんどは最後まで読めずに挫折しました。
自分の英語力が低い、といえばそれまでですが【初心者におすすめの洋書≠誰もが読める洋書】ということは覚えておいて損はないはずです。
スラスラ読みたいけど、英語の勉強はしたくない…
洋書をスラスラ読むためには、相応の英語力が求められます。そのためには、当然ながら英語の勉強が不可欠です。
これは僕の個人的な見解ですが、洋書を読めるようになるためには、結局のところ英語の勉強をするのが近道だと思います。
とはいえ、「洋書をスラスラ読みたいけど、英語の勉強はしたくない…」という人もいるでしょう。
そういう人におすすめなのは、使われる語彙が制限された入門向けの洋書 GR(Graded Readers)です。
洋書が読めない最大の要因は、使われる単語がむずかしいというものですが、GRはレベルごとにやさしい単語しか使われないので挫折しにくいという特徴があります。
僕も洋書を読み始めたばかりのころは、何冊もGRを読みまくりました。そのおかげで「洋書を読破できた」という達成感も得られたし、なにより英語を読む力もUPしました。
1冊あたり70ページ前後と薄いのが特徴で、最後まで読み切りやすいというメリットがあります。値段が高いのが玉にキズですが、「英語を勉強したくないけど洋書を読めるようになりたい」という人にはおすすめです。
念のためお伝えしておくと、英語の知識ゼロでは読めませんので、最低限の英語力は必要になります。洋書の第一歩としては最適なので、ぜひチェックしてみてください。
GRについては以下の記事でくわしく解説しています。
