AmazonのAudibleを使うようになってから、毎日の読書時間が圧倒的に増えました。
今回は僕が実際に読んできたリストの中から、ジャンル別におすすめの作品をご紹介します。
ちなみに、Audibleは最初の1冊が無料で読めます(聴けます)。本当におすすめなので、ぜひ一度使ってみてください。
ビジネス書をAudibleで聴くと、納得感がスゴい
まずは僕が好きなビジネス書からです。
個人的にはビジネス書とAudibleはすごく相性が良いと思っていて、音声で聴くことで「納得感」が増幅する気がします。
「ビジネス書を目で読んでもなかなか実行できない」という人は、ぜひ試しに耳で聴いてみてください。
さて、それでは早速おすすめのビジネス書をご紹介します。ちなみに、ビジネス書には自己啓発書も含みます。
嫌われる勇気
この本は2013年に発売されたんですが、ずっと敬遠していました。「ベストセラーは読みたくない」という天の邪鬼な人はきっと同じ気持ちだったはず。
ところが、仕事でいろいろ行き詰まることがあり、なりふり構わず手に取りました。
感想としては「あと3年早くこの作品を知っていれば人生が変わっていたのにな…」と強く後悔しました。
それぐらい強烈で、おもしろい。
この本は教授と学生の会話で話が進んでいくんですが、終わったあとは良い映画を1本観終えたあとのような充実感があります。
「会話で進む本は苦手」という人もいるかもしれませんが、「この作品は、会話だからこそ面白い」と断言できます。
仕事や人間関係で悩む人には、ぜひとも読んで欲しい1冊です。
自分を操る超集中力
「仕事をしたいのに集中力が続かない」という経験をしたことがある人は多いはず。というより、誰もが一回は絶対経験ありますよね。
僕は自営業なので、仕事をしないと食っていけません。にもかかわらず、集中力もやる気もない…。これでは死活問題です。
この本は「どうすれば集中力をつくりだし、維持できるか?」についてくわしく解説されています。
自己啓発書にありがちな”精神論”は一切なく、あくまでも科学的な根拠に基づいた内容なので納得感を持って読めます。
たとえば、「自分のデスクに鏡を置いておく」「身の回りで使うものは青(水色)の小物にする」といった、今スグ始められるテクニックが満載です。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)
「気になってはいるけどなかなか手が出ない本」の筆頭ではないかと、僕は思っています。
というのも、本書で扱われているテーマはわりと難しいし、データに基づいた話が続くので正確な理解が求められるからです。
僕も最初のうちは「これヤバいな…わからないかも」と思ったのですが、次第に身近なテーマが増えていくので最終的には「これは万人が読まないと(聴かないと)ダメなやつだ」と思い至りました。
ざっくり説明すると、世界で当たり前だと思われている事実も、じつは見方を変えると全然別モノなんだよというお話です(ザックリしすぎか?)。
この作品に触れることで、メディアが報じる情報を良い意味で疑えるようになるので、生き方とか人生観にも影響を与えると思います。
教養を身につけたい人はもちろん、知識欲を満たしたい人にも満足いただける内容になってます。
自分を変える習慣力
いろんなビジネス書を読んでいると最終的には「習慣」にたどり着く気がします。
どんなに良い服を着て、どんなに良いものを食べて、どんなに良い精神論を語れても、それが長続きしなければ意味がありません。
「今日は俄然モチベーションが高いぜ!」という日は良いですが、次の日には「やべ…やる気でねぇ」なんてことを繰り返すのはイヤですよね。
「一度習慣力を身につけてしまえば、意志の力に頼る必要がなくなる」というのが本書の結論です。
つまり、習慣化されてしまえばモチベーションとか集中力のことを考えるまでもなく行動が起こせてしまうということです。
個人的には習慣を身につけることが、時間対効果を考えるうえでは一番優れているんじゃないかと思います。
要するに、下手なビジネス書に手を出すよりも、この習慣化を身につけることが健全なビジネスパーソンへの近道なのかなと。
習慣を身につける方法も丁寧に解説されているので、即実践できるというのが素晴らしいです。
人工知能は人間を超えるか
ジャンルとしてはテクノロジーに分類されると思いますが、今後来たるべきシンギュラリティが引き起こすビジネス変革を知っておくべきなのでここで取り上げました。
僕は人工知能関連の本を何冊も読んできましたが、多くの本に共通しているのは「むずかしい」ということなんですね。
要するに、人工知能の知識を知らない人にとっては読むのが難しい本ばかりなんです。
その点、この本は初心者でもわかりやすく人工知能について解説しているし、人工知能によってどんな大変革が起きるのか?というのが非常におもしろく紹介されています。
ストーリーとしての競争戦略
僕が初めて競争戦略について知った本です。
ざっくり言うと「いかに他社よりも収益を上げるか」を考えるのが競争戦略なんですが、パッと聞いただけではむずかしそうですよね。
でもこの本では、身近な企業の具体例(Amazon、スターバックス、ガリバー、セブンイレブンなど)を挙げて解説されているので非常にわかりやすいです。
利益を上げている企業はなにが違うのか?を知りたい人にぜひおすすめ。
読書の技法
本の選び方だけでなく、いかに速く本を読むか?についてもくわしく解説されています。
特に参考になるのが「超速読」という手法。1冊を5分でサラッと読んで、必要・不要を仕分けするという読み方です。
これをすると、自分が本当に読むべき本が見つかるし、読むスピードも上がります。
「目を速く動かす」という速読ではないので、誰にでもスグ始められるのが嬉しい。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。
モノを持たない「ミニマリスト」というライフスタイルを紹介した本。
日用品のストックは一切持たず、食料も必要最低限だけ。
そして、家具も置かずに布団は折りたたみのベッドパッドのみ。
「近くのスーパーやドラッグストアを自分の倉庫だと思えばいい」という考え方はおもしろいなと思いました。
実際に僕もいくつか試しましたが、なるほど気持ちがスッキリして軽くなる。
モノを捨てられない人や毎日の生活が息苦しく感じる人は、ぜひ実践してみて欲しいです。
そのほか、おすすめのビジネス書
すべての本について語ると文章が長くなりすぎてしまうので、以下おすすめ作品のタイトルだけご紹介します。
歴史・哲学の本はAudibleで何度も聴いて頭に染み込ませる
ビジネス書(特に自己啓発書)は読んでスグに理解できますし、覚えたことをスグに実行(アウトプット)しやすいので体得しやすいという特徴があります。
一方で歴史や哲学というのは、一度読んだだけではなかなか覚えるのが難しい。
読んだその場では理解できたとしても、時間が経つとスグに忘れてしまうものです(ビジネス書の内容よりもアウトプットしにくいというのも理由の一つかも)。
ですから、僕としては歴史や哲学の本こそAudibleで何度も聴いて、頭に染み込ませるのが良いと思っています。
本の内容にもよりますが、一般的な歴史や哲学は予備知識が求められるものが多いので、個人的にはAudibleで聴くなら予備知識なしで気軽に聴ける作品をおすすめします。
武器になる哲学
哲学というと、概念的で実生活には役立たないというイメージが強いですよね。
しかし、哲学はビジネスや私生活でも十分に役立つんだよ、というのが本書の趣旨です。ビジネス書としても読めます。
一般的な哲学の本は、時系列に沿って哲学者が紹介されるんですが、それってけっこうシンドいですよね。
この本がおもしろいのは、実践的で役に立つ哲学を哲学者ごとに解説しているところです。つまり、時系列は関係なく紹介されています。
著者の仕事への考え方なども反映されていて、ビジネス書としても大いに役立ちます。
「哲学って、なんの役に立つの?」と思っている人には、ぜひAudibleで聴いて欲しいです。

史上最強の哲学入門
まず最初に言いたいのは、哲学の初心者はこの作品を聴くべきということです。
哲学書にありがちな「難解用語」や「もってまわった言い回し」が一切ありません。要するに、解説がめちゃくちゃわかりやすいです。
哲学書にはあるまじき(良い意味で)擬音語が登場したりします。
文体も多様で、真面目な語り口調かと思ったら急に崩壊したりします(笑)
アウグスティヌスはとても正直だった。彼は、自伝で、「性欲、我慢できねええええ!下劣な情欲に燃え上がってましたああ!」的なことを告白してしまうぐらい正直だった。(中略)アウグスティヌスにとって、人間とは「自由意志と欲望を持ち、それを自制することがでいない、か弱い存在」」であったのだ。
(好き嫌いがわかれそうな表紙のデザインは漫画「バキ」で有名な板垣恵介氏が手がけています(著者がバキ、というか板垣氏のファンらしい)。
僕はバキも大好きなので、表紙のデザインと相まって最高に楽しめました。

考えない練習
不安や心配事に悩まされている人のおすすめの作品。
タイトルのとおり、物事を考えすぎてネガティブになってしまうとき、「考えないようにする」という手段を解説しています。
日々のちょっとした心がけだけで、平穏は保つことができるんだなぁと実感できるはず。
そのほか、おすすめの哲学・歴史書
小説をAudibleで聴くと、登場人物の台詞が体に馴染んでくる
次は、おすすめの小説(文芸作品)です。
Audibleはプロのナレーターや有名な俳優さんが朗読しています。
なので、作中の登場人物が発する台詞がすごくリアルに体に響いてくるんですよね。
僕は小説を読みながら「この主人公は、あの俳優に演じてほしいな」とか考えることが多いんですが、それをまさに音声で体現してくれるのがAudibleの素晴らしいところです。
まえおきはこのくらいにして、おすすめの文芸作品をご紹介します。
その日のまえに
「その日」=「死ぬ日」のことを意味していて、死を目前する人々のまわりを描いた短編集です。
自分の大切な家族が死ぬのって実感がわかないし、考えたくないことですよね。
でも、いざ家族が余命宣告されれば、受け入れざるを得ません。そうなったとき、自分はどんなふうに家族と接することができるだろう?と考えさせられます。
ベタですが「孝行をしたい時分に親はなし」という言葉を思い出しました。
こころ
僕が初めて読んだ夏目漱石作品だったんですが、あまりの衝撃に動揺しまくりました。
僕は勝手に「夏目漱石作品は低刺激」だと思いこんでいたんですが、まったくそんなことはなく。むしろ刺激が強すぎて驚きました。
この本は、親友を裏切って死なせてしまったことをずっと引きずって生きている「先生」が主人公です。
内面の葛藤がすごすぎてあまり共感できない部分もあるんですが(笑)、読み応え抜群です。
夏目漱石作品に触れてみたいという人は、まず『こころ』から入るといいかもしれません。
そのほか、Audibleでおすすめの文芸作品

英語学習にAudibleは超おすすめ
次は英語の本です。ズバリいうと、Audibleは英語学習にぴったりです。
Audibleは音声のみで理解する必要があるので、見方を変えるとリスニング能力が徹底的に鍛えられます。
市販の教材のなかにもAudible対応の書籍があるので、それを活用して耳から学ぶ英語学習を取り入れてみてください。
また、英語学習本についても英語音声を交えながら聴くことで納得感を持って進めることができます。
Audibleで何度も聴き返したい本がたくさんある
Audibleは対象作品が非常に多く、特に「これは何度も読み返したい」と思える本が多いのも個人的には嬉しいポイントです。
僕は目で読む読書も好きですが、耳で何度も聴いて自分の体に刷り込むような読書法が気に入っています。
せっかく読んだ内容を忘れてしまうのはやっぱりもったいないですよね。だから、音声が有効だと実感しています。
ちなみに、Audibleは1冊無料でお試しができます。とりあえず読んで(聴いて)みたいという人は、ぜひ使ってみてください。