「洋書の多読をしたい!」となったとき、一番困るのが「なにを読めばいいか?」ですよね。
いきなり英字新聞を読もうものなら撃沈必至だし、絵本みたいに簡単すぎるのもつまらない。
そんなときに役立つのが、レベル別(ステージ別)で作品がそろう【Oxford Bookworms (オックスフォードブックワーム)】シリーズです。小説や古典作品が、読みやすい英語で書かれています。
レベル別に単語量が制限されているので、自分の英語力に合った1冊を選べます。そもそも、英語学習者向けに書かれた内容なので文法も平易で読みやすいのが特徴です。
今日はOxford BOOKWORMのステージ1(下から2番目)に分類される“White Death”という作品をご紹介します。
“White Death” のあらすじ
“White Death”というのは、英語で「ヘロイン」を意味します。ヘロインといえば、ヤバイ薬物として有名ですね。
この本の話は、空港の入国審査で「ヘロイン所持」で逮捕されてしまった男女のカップルが主人公です。
カップルには思い当たることがなにもありません。当然、無罪を主張します。しかし、裁判が進むにつれて二人はどんどん不利な状況に追い込まれていきます。
もし裁判で有罪が確定すれば死刑。果たして、二人は無実を証明できるのか?
というのが、ざっくりとしたストーリーです。
登場人物が多いものの、単語や文法は読みやすい
「登場人物が多すぎて、誰が誰だかわからない」というのは、海外小説を読むときのあるあるです。
本書でも登場人物がそこそこ多いですが、ストーリーのなかでそれぞれ立ち位置(関係性)がはっきりしているので、混同することはそこまでないと思います。
難易度はステージ1に分類されるので、単語も文法もやさしいです。
内容が犯罪および裁判なので、難解な英単語が並んでもおかしくないんですけどね。
さすがはOxfordbookwarmsといったところでしょうか。
あと、見開き1ページにつき挿絵が必ず1つ入るので、英語だらけの文章で嫌気がさすという可能性も低いはずです。
裁判モノが好きな人はきっと好きになれる作品
僕は裁判モノの小説やドラマが好きなんですが、”White Death”はまさにそれ。
弁護士と裁判官のやりとりなども描かれているので、読み始めると止まらなくなるくらいおもしろいです。
さきほども言ったとおり、裁判モノなんで難解な単語が並んでもおかしくないのに、ここまで平易に書けるってすごいなと思いました。
ふつうに読書を楽しみながら、英語の勉強もできるわけなので、洋書多読は本選びさえ失敗しなければ最高の英語学習法だなとあらためて実感しました。
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